血液透析患者さんにとって透析シャントは命綱となるものです。週3回の透析のたびに穿刺を行うので大切に扱わなくてはなりません。普通に透析ができていると思っても、機能不全を起こした透析シャントでは不十分な透析になっている可能性があります。感染を起こすと重大な合併症につながる恐れもあります。
この外来では透析シャントの状態チェックを行います。視診・聴診・触診に加えて造影検査を行うこともあります。最近の透析記録があればそれには大切な情報が含まれていますので、現在透析を受けている病院の紹介状を持って受診されることをお勧めします。
(肝臓内科)
平成24年4月より、血尿外来を開始しました。血尿(けつにょう)や尿の潜血(せんけつ)は、日本で約500万人に認められ、結石症・感染症・がんなどの泌尿器科的な病気や、糸球体腎炎などの内科的な病期を発見する機会として大変重要なサインです。実際に、血尿や潜血を認めた場合、その約9割が何らかの病気が発見され、そのうちの約4割では経過観察や治療が必要です。特に、50歳以上で見た目に真っ赤な血尿や痛みがない血尿の場合はがんの可能性が高く、精密検査が必要です。見た目には赤く見えず、自分では気づかない血尿もありますので、まずは尿検査を受けてみてください。