透析療法とは

腎臓に代わって人工的に体の血液を浄化する働きを代行する方法が透析療法です。
体外で人工腎臓(ダイアライザー)を使って血液中にたまった老廃物を取り除き、水や電解質のバランスを整え、きれいになった血液を再び体に戻すことをいいます。
透析に要する時間は、1回4~5時間、週3回が基本となります。


概要

透析ベッド数 89床(2階透析室、3階透析室)
透析患者数 約260名
透析シフト 月・水・金曜 午前8:20~13:30 午後14:00~22:30
火・木・土曜 午前8:20~13:30 午後13:30~18:30
スタッフ
  • 看護師 35名(兼任15名を含む)
  • 臨床工学技士 35名
  • 看護助手 4名
取得資格
  • 日本透析医学会認定指導医 3名
  • 日本透析医学会認定専門医 4名
  • 慢性腎臓病療養指導看護師 4名
  • 透析技術認定士 13名
  • 透析技能1級検定 1名
  • 透析技能2級検定 3名
  • 3学会合同呼吸療法認定士 3名
  • 血液浄化専門臨床工学技士 1名

透析液供給装置及び患者監視装置

  • RO水処理装置:SHR-3000H-NFRS(ダイセンメンブレン社製)
  • 透析剤全自動溶解装置:DAD-50NX(日機装社製)
  • 多人数用透析液供給装置:DAB-50NX(日機装社製)
  • 透析用監視装置:DCS-100NX(日機装社製)
  • 個人用多用途透析装置:DBB-100NX

透析周辺機器

  • HD02透析モニター:血液回路にクリップ式の超音波式センサーを装着し血流量を連続的に測定します。簡単な操作でバスキュラーアクセス(シャント)の機能を評価します。
  • InBodyS10:細胞内・細胞外水分量や体脂肪量、除脂肪量、筋肉量などを測定します。体水分モニタリングや栄養管理の指標になります。
  • VaSera1500A:CAVI、ABI(足関節上腕血圧比)、TBI(足趾上腕血圧比)を測定します。動脈硬化や下肢閉塞性動脈硬化症の診断の指標になります。
  • ブラッドボリューム計:透析中の循環血液量を測定します。循環血液量の変化を観察しながら治療が行え、安定した透析を提供します。
  • フューチャーネット:コンピュータシステムと患者監視装置を連携させ、透析療法の安全性と効率化を向上させます。
  • 超音波診断装置:バスキュラーアクセス(シャント)の評価を行います。非侵襲的に血流量や血管の走行を確認し、形態的評価および機能評価を行います。

透析液水質管理について

当院では、透析液安全管理責任者を設置し、年間の水質検査計画を立て定期的にエンドトキシン値および細菌数の測定を行い、厳格に透析液の清浄化に取り組んでおります。
私たちは、患者様個々の生活の質(QOL)の向上を目指し、安全で安楽な透析治療が行えるよう専門的な視点で情報・技術を提供しています。
当院は厚生労働大臣の定める特掲診療科施設基準「透析液水質加算」の適合病院として当該施設基準に則した医療を提供しています。

透析を受けられる方へ

ご持参していただく物

  • 各種保険証(1回/月、変更時はその都度お願いします)
  • 身体障害者手帳(初回来院時、変更時はその都度お願いします)
  • その他お手持ちの保険証など
  • タオル、イヤホンなど
  • 緊急連絡先

透析中のテレビ視聴について

  • 地上デジタル放送受信可能な13型デジタル液晶テレビを全ベッドに配置しております。
  • テレビ視聴は無料ですのでご自由にご使用下さい。

Wifiのご利用について

  • 透析室内で利用できる無料Wifiを設置しています。
  • 詳しくは透析室スタッフにお声かけ下さい。

臨時透析の受付

  • ご旅行などでの臨時透析も随時受け付けておりますのでご希望の方はご連絡下さい。
  • なお近隣に分院施設(島津クリニック比島 透析ベッド39床)も併設しております。

透析だより

当院の透析室では、透析患者様向けの情報誌を年間4回発行しています。
内容は、透析治療に関する正しい情報や新しい情報の発信や透析室スタッフの近況などを掲載しています。 患者様に正しい透析治療知識を身につけて頂くことを目的に発行しています。
また、スタッフの近況などをお伝えすることでほのぼのとした透析室づくりも目指しています。

取材記事

学会での取り組み

平成30年6月 第63回日本透析医学会(兵庫県)
  • 「ポケットLDFによる透析治療中の微小循環血流量の評価」(西村亜美、他)
  • 「高齢透析患者のサルコペニアおよび栄養評価」(松田卓也、他)
  • 「当院透析患者の処方薬剤の現状」(中平恵梨、他)
  • 「透析装置および透析液配管の熱水消毒の現状」(山下孔明、他)
平成30年6月 第9回高知県臨床工学会(高知県)
  • 「当院における下肢末梢動脈疾患指導管理加算の取り組み」(坂東大樹、他)
  • 「ポケットLDFによる透析治療中に微小循環血液流量の評価」(西村亜美、他)
  • 「当院における維持透析療法」(松田卓也、他)
平成30年5月 第28回日本臨床工学会(神奈川県)
  • 「当院における下肢末梢動脈疾患指導管理加算の取り組み」(坂東大樹、他)
  • 「当院透析患者における睡眠呼吸障害の評価」(松田卓也、他)
  • 「生体電気インピーダンス法によるPhase Angle(位相角)の臨床評価」(小松晋也)
平成30年4月 第45回日本血液浄化技術学会(愛知県)
  • 「当院透析患者における睡眠呼吸障害の障害」(松田卓也、他)
平成30年2月 第44回高知県透析研究会(高知県)
  • 「ヘモダイアフィルターABH-22PAとABH-21Pの臨床評価」(上村晃平、他)
  • 「リドカイン-プロピトカイン配合クリーム(エムラRクリーム)の使用経験」(久保貴史、他)
  • 「当院透析患者における睡眠呼吸障害の評価および治療」(小松晋也)
  • 「当院透析患者の処方薬剤の現状」(松田卓也、他)
平成29年11月 第7回中四国臨床工学会(山口県)
  • 「当院透析患者における睡眠呼吸障害の評価」(原大樹)
  • 「熱水消毒対応エンドトキシン捕捉フィルタの使用経験」(松田卓也、他)
平成29年9月 第51回四国透析療法研究会(愛媛県)
  • 「当院透析患者における睡眠呼吸障害の評価」(原大樹)
  • 「熱水消毒対応エンドトキシン捕捉フィルタの使用経験」(松田卓也、他)
平成29年8月 第15回日本医療マネジメント学会高知県支部学術集会(高知県)
  • 「透析患者の通院状況について」(松田卓也、他)
  • 「当院における透析治療中の出血事故の現状」(小松晋也、他)
平成29年8月 第17回高知血液浄化セミナー(高知県)
  • 「当院におけるバスキュラーアクセスの評価」(仙波大英、他)
平成29年6月 第62回日本透析医学会(神奈川県)
  • 「当院透析患者のPAD評価」(松田卓也、他)
  • 「DAD50NXの使用経験」(小松晋也、他)
  • 「透析機械室の警報通知と遠隔モニタリングシステム」(斧武志、他)
平成29年5月 第8回高知県臨床工学会(高知県)
  • 「当院の透析治療における災害対策」(仙波大英、他)
  • 「透析機械室の警報通知と遠隔モニタシステムについて」(松田卓也、他)
平成29年5月 第27回日本臨床工学会(青森県)
  • 「熱水消毒対応エンドトキシン捕捉フィルタの使用経験」(松田卓也、他)
平成29年2月 第43回高知県透析研究会(高知県)
  • 「RO水処理装置SHR-3000H-NFRSの使用経験」(山下孔明、他)
  • 「全自動溶解装置DAD-50NXの使用経験」(西原成海、他)
  • 「透析液Ca濃度変更によるCa、P、I-PTHの推移」(小松晋也、他)
  • 「透析支援システム更新によるペーパーレス化への検討」(大石翔子、他)
平成28年12月 第6回中四国臨床工学会(高知県)
  • 「当院の透析治療における災害対策」(松田卓也、他)
  • 「透析機械室の警報通知と遠隔モニタシステムについて」(松田卓也、他)
平成28年10月 第50回四国透析療法研究会(香川県)
  • 「VA作製後の指手末梢循環障害の評価」(吉川徳幸、他)
  • 「透析機械室の警報通知と遠隔モニタシステムについて」(松田卓也、他)
  • 「透析用留置針の穿刺角度について」(金澤亜美、他)

透析食のポイント

  • エネルギーを十分に摂る

    エネルギーが不足すると、脂肪の燃焼・体たんぱくの崩壊が起こり、尿素窒素(BUN)やクレアチニン、カリウムが上昇します。また、栄養状態が悪くなるのでやせや貧血の症状が出、体の抵抗力が落ち、感染症にもかかりやすくなります。
    エネルギーアップをはかるためには、
    ■ 油料理(揚げ物・炒め物)を取り入れる
    ■ マヨネーズ・ドレッシングを使う
    ■ 食事で食べれないときは間食で補う(ゼリー・クッキーなど)
    などのようにします。
    また、粉あめ・マクトンなどの治療用特殊食品を利用すると、上手にエネルギーアップが出来ます。

  • 良質のたんぱく質を摂る

    血液透析では、透析液中にアミノ酸が流出するため、一定量のたんぱく質を食事から摂る必要があります。
    良質なたんぱく質を含む食品としては、肉・魚・卵・大豆・牛乳があります。

  • 塩分の制限

    塩分を摂りすぎると、塩分が十分排出されず、浮腫・高血圧などの原因になります。また、のどが渇きやすくなり水分の取りすぎにも繋がりやすくなります。薄味を心がけたり、塩分含量の多い食品(漬物、干物など)は控えます。

  • 水分の制限

    排泄する水分より摂取する水分が多いと、体内に水が貯まって浮腫・高血圧などの原因となるので、尿量が特別多い人を除いては水分管理が必要となります。水分制限を守るためにも水やお茶・ジュース・コーヒーのほか、アルコール・果物なども水分として考えるようにし、摂りすぎに注意します。

  • カリウムの制限

    カリウムは腎臓からしか排出されないので、カリウムを摂りすぎると血中のカリウムが増え心臓を止めてしまう危険が出てきます。そのため、食事から入ってくるカリウムを摂り過ぎないようにしなければなりません。カリウムは水に溶け出る性質があるため、食材を細かく刻んで茹でこぼしたり、水によくさらすなどすると調理前の2/3~1/2に減らすことが出来ます。また、エネルギー不足により体たんぱく質の崩壊が起こっても、血中のカリウムが増えますので、エネルギーが十分取れているか確認することも大事です。

  • りんの制限

    一般にはリンはたんぱく質含量と比例するので、たんぱく質を制限すれば自然と摂りすぎは予防できますが、リンは加工食品の保存料として使用されているため、加工食品(インスタント食品・練り製品など)を控えるようにします。また、リンの多い食品(チーズ・卵など)やカルシウムのバランスに気をつけたり、治療用特殊食品(低リン食品・・・低リンミルク・しょうゆなど)を上手に利用します。

臨時透析のご案内

当院は高知駅からも近く、当院が満床でも近隣に分院施設(島津クリニック比島 透析ベッド39床)も併設していますので、高知にご旅行の際にはご連絡して下さい。


ご持参していただく物
  • 各種保険証
  • 身体障害者手帳
  • タオル・イヤホンなど

臨時透析受付連絡方法と、来院時の流れ
  • 事前に電話連絡でお申し込みください。(TEL:088-823-2285)
  • 現在透析治療を受けている施設から透析条件などの情報をFAXしていただきます。
  • 透析条件などの確認後、当院でできない治療の場合再度連絡させていただきますが、問題なければ臨時透析の準備をさせていただき、当日の来院をお待ちしています。
  • 臨時透析当日受付1階で受付で保険証の確認後、透析室にご案内いたします。
  • 透析治療開始前に、情報提供書・透析サマリーの確認をします。

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