腎臓に代わって人工的に体の血液を浄化する働きを代行する方法が透析療法です。
体外で人工腎臓(ダイアライザー)を使って血液中にたまった老廃物を取り除き、水や電解質のバランスを整え、きれいになった血液を再び体に戻すことをいいます。
透析に要する時間は、1回4~5時間、週3回が基本となります。
透析ベッド数 | 101床(2階透析室、3階透析室) |
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透析患者数 | 約310名 |
透析シフト | 月・水・金曜 午前8:15~13:30 午後14:00~23:00 火・木・土曜 午前8:15~13:30 午後13:30~18:30 |
スタッフ |
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取得資格 |
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当院では、透析液安全管理責任者を設置し、年間の水質検査計画を立て定期的にエンドトキシン値および細菌数の測定を行い、厳格に透析液の清浄化に取り組んでおります。
私たちは、患者様個々の生活の質(QOL)の向上を目指し、安全で安楽な透析治療が行えるよう専門的な視点で情報・技術を提供しています。
当院は厚生労働大臣の定める特掲診療科施設基準「透析液水質加算」の適合病院として当該施設基準に則した医療を提供しています。
当院の透析室では、透析患者様向けの情報誌を年間4回発行しています。
内容は、透析治療に関する正しい情報や新しい情報の発信や透析室スタッフの近況などを掲載しています。 患者様に正しい透析治療知識を身につけて頂くことを目的に発行しています。
また、スタッフの近況などをお伝えすることでほのぼのとした透析室づくりも目指しています。
※日本透析医会の透析医療の自主機能評価指標に基づく
エネルギーが不足すると、脂肪の燃焼・体たんぱくの崩壊が起こり、尿素窒素(BUN)やクレアチニン、カリウムが上昇します。また、栄養状態が悪くなるのでやせや貧血の症状が出、体の抵抗力が落ち、感染症にもかかりやすくなります。
エネルギーアップをはかるためには、
■ 油料理(揚げ物・炒め物)を取り入れる
■ マヨネーズ・ドレッシングを使う
■ 食事で食べれないときは間食で補う(ゼリー・クッキーなど)
などのようにします。
また、粉あめ・マクトンなどの治療用特殊食品を利用すると、上手にエネルギーアップが出来ます。
血液透析では、透析液中にアミノ酸が流出するため、一定量のたんぱく質を食事から摂る必要があります。
良質なたんぱく質を含む食品としては、肉・魚・卵・大豆・牛乳があります。
塩分を摂りすぎると、塩分が十分排出されず、浮腫・高血圧などの原因になります。また、のどが渇きやすくなり水分の取りすぎにも繋がりやすくなります。薄味を心がけたり、塩分含量の多い食品(漬物、干物など)は控えます。
排泄する水分より摂取する水分が多いと、体内に水が貯まって浮腫・高血圧などの原因となるので、尿量が特別多い人を除いては水分管理が必要となります。水分制限を守るためにも水やお茶・ジュース・コーヒーのほか、アルコール・果物なども水分として考えるようにし、摂りすぎに注意します。
カリウムは腎臓からしか排出されないので、カリウムを摂りすぎると血中のカリウムが増え心臓を止めてしまう危険が出てきます。そのため、食事から入ってくるカリウムを摂り過ぎないようにしなければなりません。カリウムは水に溶け出る性質があるため、食材を細かく刻んで茹でこぼしたり、水によくさらすなどすると調理前の2/3~1/2に減らすことが出来ます。また、エネルギー不足により体たんぱく質の崩壊が起こっても、血中のカリウムが増えますので、エネルギーが十分取れているか確認することも大事です。
一般にはリンはたんぱく質含量と比例するので、たんぱく質を制限すれば自然と摂りすぎは予防できますが、リンは加工食品の保存料として使用されているため、加工食品(インスタント食品・練り製品など)を控えるようにします。また、リンの多い食品(チーズ・卵など)やカルシウムのバランスに気をつけたり、治療用特殊食品(低リン食品・・・低リンミルク・しょうゆなど)を上手に利用します。
当院は高知駅からも近くて、非常に便利です。高知にご旅行の際にはご連絡して下さい。